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妊娠中はどうして太るの?肥満のリスクと体重管理方法

妊娠・出産

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妊娠中に体重が増えすぎて肥満妊婦になると、その後の妊娠生活や出産にも大きな影響を与える事があるので体重管理には気をつけたいものです。
しかし「頑張って体重管理をしているはずなのに体重がどんどん増加する」と悩んでいるママも多いのでは。
妊娠中の体重管理についてまとめてみました。

◆妊娠中に太りやすいわけとその影響

妊娠中に太りやすくなるのはいくつか原因があります。

■ 私たちは糖質(炭水化物)を主なエネルギー源としていますが、妊娠するとホルモンの影響で赤ちゃんのエネルギー源として優先的に赤ちゃんに糖質が送られるように。しかし、そのままではママの体がエネルギー不足になってしまうため、そうならないように代わりのエネルギー源として体に脂肪をどんどん溜めこむようになる。
■ エストロゲンというホルモンが増加することで血糖値が下がり、血糖値が下がることで脳にある食欲中枢を刺激して食欲旺盛に。
■ 妊娠中は体が重いので動くのが億劫になり運動不足に。

このように妊娠中はどうしても太りやすい体質になるのです。
しかし、これを理由にどんどん脂肪をため込み太り過ぎてしまうと、

■ 妊娠高血圧症候群になりやすい。
少し前まで妊娠中毒症と言われていたものが定義と名前が変わり妊娠高血圧症候群になりました。
原因はあまりはっきりわかっていませんが、肥満・高齢出産・初産婦・過去に妊娠高血圧症候群だった人などが妊娠高血圧症候群になりやすいと言われています。
妊娠高血圧症候群になると、赤ちゃんに十分な血液が送られずに、低体重児や早産、子宮内胎児死亡、死産などの原因になることも。
また、赤ちゃんだけではなくママの体にも子癇(しかん)、常位胎盤早期剥離、肺水腫、脳出血、HELLP 症候群などの症状を引き起こすこともあり、母子ともに命を落としかねない病気です。

■ 妊娠糖尿病になりやすい。
妊娠糖尿病とは妊娠中に血糖値が高くなる状態です。(妊娠前から糖尿病を患っている方は妊娠糖尿病には含めません)
胎盤から作られるホルモンが原因と言われていますが、肥満の方も妊娠糖尿病になりやすいと言われています。
妊娠糖尿病になると妊娠高血圧症候群を発症、羊水量の異常などママの体に影響があるだけではなく、赤ちゃんにも巨大児、低血糖、心臓病、流産、胎児死亡などの影響が出る場合があります。

■ 難産になりやすい。
肥満になると産道に脂肪がつき難産の原因になる事もあります。

妊娠中の肥満はそのほかにも腰痛の原因になったり、産後痩せにくくなる事も。
もちろん、太り過ぎたからと言って必ずしも妊娠高血圧症候群や難産などになるわけではありませんが、そのようなリスクがある事は覚えておきましょう。
また、妊婦が肥満だと生まれてくる赤ちゃんも将来肥満になる確率が高くなると言われています。

◆妊娠中にどのくらい体重が増えていいの?

では、妊娠中の体重増加はどのくらいならOKなんでしょうか。
まず、妊娠中に増える体重は、
赤ちゃんの体重・・・約3kg、
羊水と胎盤・・・約1kg、
母体必須増加分(赤ちゃんとママに必要な体重増加分。血液や子宮、脂肪など)・・・約3~4kg
という内訳で、出産までには7~8kgは体重が増加するのは自然な事です。
日本ではもともとの体型が標準の人の場合、妊娠中の体重増加は7~10kgが理想と言われていますが、たとえば出産までに10kg太ったとすると自然に増加する7~8kgを除いた2~3kgは余分な脂肪という事になります。
もちろんこれは体型が標準の人の場合で、出産までに何kg太っていいのかはもともとの体格のタイプによって違い、体格のタイプ(肥満度)はBMIで計算する事ができます。

BMI=「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」

■ BMIの数値が18.5未満・・・痩せ型
  妊娠中の体重増加の目安・・・10~12kg

■ BMIの数値が18.5~25未満・・・標準
  妊娠中の体重増加の目安・・・7~10kg

■ BMIの数値が25以上・・・肥満型
  妊娠中の体重増加の目安・・・5~7kg

◆妊娠中の体重管理のポイント

妊娠中に太り過ぎないためには以下の事に気をつけましょう。

■ 1日3食きちんと食べ、バランスの良い食事を。
妊娠中は脂質・塩分・糖分を極力控えた食事を心がけましょう。
揚げ物・炒め物は油を多く使う分、どうしてもカロリーが高くなってしまうので焼く・煮る・蒸すの調理法でカロリーダウンしつつ、薄味が基本です。
間食もでなるべく控えたいものですが、我慢しすぎてストレスがたまらないように、低カロリーのおやつを選んで楽しむのもいいでしょう。
お腹の赤ちゃんの為にも、食事を抜いて体重制限をするのは避けましょう。

■ 食べたものの記録をつける。
1日3食、間食も含めて自分が食べたものの記録をつけてみましょう。
毎日何を食べたのかを書きとめておくと、1日のカロリー摂取量などもわかり管理がしやすくなります。

■ 適度に運動をする。
医者からストップをかけられているなら別ですが、体に無理がない程度の軽い運動を心がけましょう。
ウォーキングやマタニティビクス、マタニティヨガ、マタニティスイミングなど、運動をすることで体重管理だけではなく、お産の時の体力作りに役立ちます。

■ 毎日体重計にのる。
毎日決まった時間に体重計に乗ることで体重の変化がわかり、体重管理がしやすくなります。

妊娠中の肥満はママと赤ちゃんに大きな影響を与えます。
しかし実は、「妊娠中は太りたくないので食事をとらない」というような過度なダイエットも逆によくありません。
妊娠中のダイエットは低体重児の出産のリスクが高くなり、低体重で生まれた赤ちゃんは将来太る確率が高くなり、結果生活習慣病になりやすいと言われています。

妊娠中は理想の体重をキープして快適なマタニティライフを送りましょう。

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    中学生、小学生、幼児の3人の子を持つsasaと申します。
    妊娠中・出産後・育児のトラブルや疑問に思ったことなどをまとめてみましたので、お役に立てれば幸いです。

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